深夜23時の違和感
その夜、23時頃にベッドに入った時のことでした。 左腰から下腹部にかけて、なんとも言えない「違和感」を感じました。寝付けずにゴロゴロしていると、その違和感は徐々に、確実な「痛み」へと変わっていきました。
(…来たか?)
脳裏によぎるのは、年末に救急車で運ばれた時の、あの七転八倒の激痛です。 脂汗が滲んできます。痛みは刻一刻と増していきました。
究極の選択:救急車か、坐薬か
手元には、前回の診察で処方してもらった「痛み止めの坐薬」があります。 しかし、ここで私には大きな葛藤がありました。
「50年余りの人生で、坐薬を使ったことがない」
未知の薬への不安。効果はあるのか? そして何より…今のこの激痛の中、自分一人ではうまく入れられそうにない。つまり、妻に頼まなければならないという事実。
50過ぎたおじさんが、痛みに悶えながら妻にお尻を差し出す羞恥心。 「救急車を呼んでしまった方が楽なのではないか?」 痛みと羞恥心の間で揺れ動くこと数十分。しかし、痛みはついに我慢の限界を突破しました。
妻の「ゴールドフィンガー」炸裂
「…頼む、坐薬を入れてくれ」
私は羞恥心を捨て、妻に懇願しました。 妻は嫌な顔ひとつせず、テキパキと準備をし、的確に処置をしてくれました。
すると、どうでしょう。
入れてからものの5分ほどでしょうか。 あんなに暴れ出したくなるほど痛かった下腹部が、嘘のように静まり返ったのです。 「信じられないくらい楽になった…」
これまで食わず嫌い(使わず嫌い?)で避けてきた坐薬ですが、こんなに即効性があるとは。もっと早く、痛みが弱いうちに使っておけばよかったと心底後悔しました。
そして何より、深夜に私の懇願を聞き入れ、的確な処置(まさにゴールドフィンガー!)をしてくれた妻には感謝しかありません。
爆弾を抱えて生きる
痛みは引きましたが、石が出たわけではありません。 いつまたあの激痛が襲ってくるかわからない恐怖。体の中に時限爆弾を抱えているようなものです。
今回の件で「坐薬」という強力な武器の威力を知りました。 石が無事に排出されるその日まで、私は肌身離さず坐薬を携帯する日々を送ることになりそうです。
結石持ちの皆さん、坐薬は恥ずかしがらずに使いましょう。あれは魔法です。
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