運命は、一本の電話から始まった
古民家探しを始めてから、気になる物件を見つけては問い合わせを繰り返す日々。
でも、なかなか「ここや!」と思える家には巡り会えず、時間だけが過ぎていました。
そんなある日。
突然、但東町に住む知人から一本の電話がかかってきました。
「空き家が売りに出る話があるんやけど、興味ある?」
思いもよらない知らせでした。
その家は、知人とも旧知の方のお宅。
家主さんはすでに亡くなられ、唯一の身内である娘さんは北陸地方へ嫁がれました。
娘さんも高齢になり、もう但東町へ戻ってくることは難しいそうです。
誰も住まなくなった家を維持することも難しく、このまま放置すれば解体費用もかかる。
悩んだ末に、「大切に住んでくれる人へ譲ろう」と決心されたとのことでした。
知人は以前からこの家のことを気に掛けていたそうです。
「この家は、本当にええ家やから。」
そう話す言葉には、この家への思い入れが伝わってきました。
私も以前から但東町への移住を考え、古民家を探し続けていました。
知人の話では、家はとても丁寧に管理されていて、築年数を感じさせないほど状態が良いとのこと。
まだ一般には公開されていないものの、もし不動産情報として世に出れば、きっとすぐに買い手が見つかるだろうとも教えてくれました。
その話を聞いた瞬間、不思議な気持ちになりました。
「誰かに買われてしまう前に見てみたい。」
そんな気持ちと同時に、
「こんな話が、本当に自分のところへ来るなんて…」
という戸惑いもありました。
偶然なのか。
それとも、30年続いてきたご縁が運んできてくれた巡り合わせなのか。
答えはまだ分かりません。
でも、一つだけ確かなことがあります。
この電話が、私たちの移住計画を大きく動かしたことです。
とにかく、自分の目で確かめてみよう。
そう決めて、私は但東町へ向かうことにしました。
次回は、いよいよその古民家との初対面です。
🌱 今日も一歩、移住への助走。
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