古民家に憧れるけど、どこを見ればいいの?
移住や田舎暮らしを検討中の方に向けて、古民家を選ぶときに必ず確認したいポイントをまとめました!
古民家選びで失敗しないために
「古民家暮らし」「田舎への移住」「自然に囲まれた生活」
こうしたライフスタイルに注目が集まる一方で、「安さに惹かれて買ったら、リフォーム費用が想像以上にかかった…」という声も少なくありません。
そこで今回は、古民家を選ぶ際に注意すべきポイントを、わかりやすく7つに絞ってご紹介します。
1. 構造の劣化状態をチェック【柱・土台・屋根】
最初に見るべきは、建物の骨組みや屋根などの構造部分です。
特に以下の項目は、**専門家によるインスペクション(建物診断)**をおすすめします。
- 土台の腐食やシロアリ被害
- 屋根の雨漏りや瓦のズレ
- 柱・梁の傾きやひび割れ
▶ ポイント:構造に問題があると、リフォーム費用が数百万円単位になることも。
2. 水回り設備の老朽化と配置
古民家で多いトラブルが、水回り(キッチン・トイレ・風呂)の老朽化です。
- 排水管や給水管が錆びていないか
- トイレが汲み取り式 or 簡易水洗か
- キッチンや風呂の位置が生活動線に合っているか
▶ 補足:下水道が整備されていない地域では、浄化槽設置に50万〜100万円かかることも。
3. 日当たり・風通しの良さ
昔の民家は自然環境をうまく活かして建てられていましたが、周囲の環境が変わると話は別です。
- 南向きに大きな窓があるか
- 風通しが良く、夏に涼しく過ごせるか
- 隣家や山林が日差しを遮っていないか
▶ 豆知識:「冬は暖かく、夏は涼しい」古民家の特徴を活かすためにも、方角と通風は重要です。
4. 立地と生活インフラの確認
いくら安くても、生活が不便だと後悔のもとになります。
- 最寄りのスーパー・病院・役所までの距離
- 高齢化率が高い地域かどうか
- 降雪地帯の場合、冬の除雪状況は?
- 携帯・ネット回線がつながるか?
▶ 補足:Googleマップや市町村の移住支援サイトも活用しましょう。
5. リフォーム費用の見積もり
古民家は購入費用よりもリフォーム費用の方が高くなることが多々あります。
- DIYでどこまでやるか
- プロに頼む範囲はどこか
- 補助金が使えるか(次項参照)
▶ 実例:築100年の古民家を改修するのに、500万〜1,000万円かかったというケースもあります。
6. 自治体の補助金・空き家バンクを活用
多くの自治体では、移住や古民家改修に対する補助金制度を用意しています。
- 空き家バンク登録物件の確認
- 改修費用の補助(最大200万円など)
- 子育て世帯・移住者向け特典
▶ 検索ワード例:「〇〇市 空き家バンク」「〇〇町 古民家 補助金」
7. ご近所付き合いと地域コミュニティ
田舎ならではのご近所付き合いも重要なポイント。
- 地域行事への参加が求められるか
- ご近所トラブルはないか
- 地元の風習やルールを理解できそうか
▶ アドバイス:短期間でも「お試し移住」や「地域の人との交流」をしてみると安心です。
まとめ:古民家選びは「情報収集と現地確認」が命!
古民家には、新築にはない魅力がたくさんあります。
太い梁、土間、囲炉裏…。でも、その魅力を安心して楽しむためには、事前のチェックと準備が必要です。
現地をよく見ること、専門家の意見を聞くこと、自治体の支援制度を活用すること。
この3つを意識するだけで、古民家選びの成功率はグッと上がります。
よくある質問(FAQ)
Q. 古民家は築何年以上の物件を指しますか?
A. 明確な定義はありませんが、一般的には「築50年以上」とされることが多いです。
Q. 古民家は地震に弱い?
A. 耐震補強がされていない場合、耐震性に不安があります。必ず専門家に相談を。
Q. 空き家バンクの物件は安心?
A. 登録前に最低限の確認はされていますが、必ず現地確認と専門家の診断を。