
今シーズンのイチゴ栽培が終了しました。収穫量は自己採点で70点くらいかなと。
葉やランナーの整理はこまめにお世話したのですが、継続して実を成らすことが出来ずでした。
肥料不足だったのでしょうか。その反面、去年やられたナメクジ対策は万全で虫食いによる被害は最小限に抑えることが出来ました。
まず、イチゴ栽培における害虫について整理します。
イチゴ栽培における害虫について

1. ハダニ類(特にナミハダニ)
特徴:葉の裏に寄生して植物の汁を吸う。高温・乾燥時に発生しやすい。
被害:葉が黄変し、光合成が妨げられる。放置すると株全体が枯れる。
対策:葉裏をこまめにチェック。水をかけて湿度管理。天敵(ミヤコカブリダニなど)の導入。殺ダニ剤の適切な使用
2. アブラムシ類
特徴:若芽や茎に群生し、汁を吸う。繁殖が非常に早い。
被害:株の生育不良、ウイルス病の媒介源となる。
対策:防虫ネットで侵入防止。黄色粘着トラップで成虫を捕獲。生物農薬や選択的な殺虫剤の使用。
3. コナジラミ類(タバココナジラミなど)
特徴:葉の裏に発生し、排泄物によりすす病を誘発。
被害:葉がべたつき、黒くなって光合成ができなくなる。
対策:黄色粘着シートで早期発見。換気・風通しの良い環境づくり。天敵(寄生蜂など)の利用。
4. ナメクジ・カタツムリ
特徴:夜間に活動し、果実や茎を食害。
被害:果実に穴が開き、商品価値が低下。
対策:ナメクジ忌避剤や誘殺剤の使用。雑草の除去、水分管理で発生抑制。
5. ヨトウムシ(夜盗虫)
特徴:夜に活動し、葉や果実を食い荒らす。幼虫が土中に潜む。
被害:急に葉が穴だらけになる。果実も食害される。
対策:捕殺やフェロモントラップの利用。発生初期に殺虫剤を適用。土壌処理や除草で発生源を減らす。
毎年ナメクジ対策で藁を敷いたりして揚げ底していたのですが、今年はネットで見つけた不織布ハンモックというのを試してみました。
まだ苗が小さい頃に不織布から苗の頭が出るように穴をあけて全体に被せます。そして四隅や適当な場所にUピンなどで釣り上げ洗濯ばさみで止めてハンモックのようにするのです。
こうやれば実が出来た時に地面との接地面に隙間がなく、ナメクジ被害を抑えられるというものです。
資材もすでに持っているもので出来ますし、手順も簡単なのでおススメです。