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入浴関連事故とは?

参照元:ノーリツWebサイト

⼊浴関連事故で多いのは「ヒートショック」です。「ヒートショック」とは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして、体に負担がかかる現象のことをいいます。
そして、もう⼀つ特に注意していただきたいのは「浴室内熱中症」。
これは、長湯や高温での入浴により体があたたまることで血管が広がり、血圧が低下して起きる体調不良です。原因としては、実はのぼせなどが関係しています。ですが実際、気づかないうちに倒れてしまい、倒れているのが発見された時には溺死となっていることが多く、あまり世間では知られていません。
他には、浴槽内でぼーっとし急に立ち上がろうとして、転倒する事故などもあります。

① 交通事故より多い?!
身近に潜む”浴槽内の溺死および溺水”

日本人の主な死因はがん、心疾患、脳血管障害の3つ。
続いて高齢者では肺炎、不慮の事故による死亡が第5位。不慮の事故というと、交通事故をイメージされる方が多いようですが、厚生労働省の調査では、浴槽内の溺死および溺水での死亡者数は2016年、交通事故による死亡者数を上回りました。また、交通事故による死亡者数は年々減少しているのに比べ、浴槽内の溺死および溺水での死亡者数は増加の一途をたどっています。

②夏より冬が危ない!
はじめよう 温度のバリアフリー

気温の低い冬、住宅内には入浴関連事故の原因の一つでもある「急激な温度差」を引き起こす場所が様々あります。
入浴中の事故は冬期に多く、12月〜2月にかけて全体の約5割が発生しています※。また、東京都健康長寿医療センターの調査「入浴中の心肺停止(CPA)」によると高齢者に多発しているCPA発生には、外気温の低下が関わっていますが、住宅の温熱環境を適度に保つことによって軽減することが可能だということがわかっています。
また、入浴関連事故対策の一つとして、家中の温度差を抑える「温度のバリアフリー化」は大変効果的です。エアコンやヒータなどの暖房設備を上手く組み合わせて、温度差を抑えましょう。

なぜ多いの?
高齢者の”浴槽内の溺死および溺水”

2017年の浴槽内の溺死および溺水は6,091人。
そのうち約9割を占めるのが65歳以上の高齢者という結果。高齢者は特に注意が必要です!
では、なぜ高齢者が多いのでしょうか。具体的な例で言うと、夏の高齢者熱中症問題。「なぜ冷房をつけないの?」と世間でよく話題になっていますよね。
若い方に比べて高齢者では、暑さ寒さに対する感覚が鈍くなるので、環境の急激な変化に追いついていけなくなります。これと同様に、おふろでのぼせて体は悲鳴をあげていても、感覚的には熱いと感じにくく気づかないうちに重篤な症状に陥ってしまうというわけです。
以上のように、意外と身近にある危険にもかかわらず、自分は大丈夫だろうという油断や、対策を怠ることが招く結果と言えます。

入浴で気をつけたい7つのポイント

ヒートショック
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